地図を持たずに航海へ。
薄くて繊細で、それでいて細かな部分を見て行くと、どこか野性味があるような。
壊れそうにデリケートでいながら骨太な土台と素材感を持っているのが、
ピーター・アイビーの作品です。
一方で最近のアトリエ作品の「KOBO」は、より身近に置いて日々共に
暮らして行く道具と言えそうな佇まい。
このどちらもがピーターであるのだけれど、縁あって親しく話をするようになって
思うのは、ふたつのラインを形作っている製作過程には、
全ての仕事に関わるアシスタントの依津圭(いつか)さんと、
KOBOを共同で考案しているスタイリストの高橋みどりさんの存在なくして
語れないものだな、ということ。
加えて恵比寿と黒磯の古道具店、Tamiserも然り。
器は、どんな空気のどんな場所に置かれるかで驚くほどの違いが出るもの。
作品本来の姿形が見えてくるかどうかは、器にとって一番重要なことだからです。
実際のところ、そこから用途が生まれてくる場合も多いから、
生活者の眼に理解者と協力者、演出家も作家には必要なのだ。
ここしばらくの間、仮の事務所にしている古い一軒家の台所の棚の上でも、
また別のリラックスした様子が見られて、それもとても面白いことでした。

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ピーターのガラス作品は、あまりに人気で受注と制作との追いかけっこで
走り続けてきたらしいし、熱狂的なファンは、個展が行われるギャラリーの
ガラス越しに見ただけで、一歩室内に入ると値段も見ずに決めてしまうという。
一度その作品を手にすると買わずにいられない、手元に置きたい気持ちを
抑えられないのかもしれません。
そんなファンに気を遣いつつ、喜ばれるもの美しいものと、自分の制作に真っすぐ
過ぎるほどに向かっている彼が、去年一大決心をした様子。
12月の上旬に見に行った時、正直なところ、あらららどうなるかしら、
いつできるのかしらと思ったのだけれど、熱いガラスの塊を少しずつ少しずつ
薄く形作り魂を入れていくように、アトリエの形も段々に見えつつあるようです。

この続きはこちらのブログで。http://peterivy.wordpress.com//
工事に着手してから半年くらいかな?いつ出来上がるのかちょっと気になる、
でも、作りながら使えばいいんじゃない?とも思うこの場所の
興味深い変化が綴られています。

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